今回は「新築の知られざる事実と3つのメリット」について紹介したいと思います!
まずこれから新築住宅の購入を検討している人にとっては、軽く衝撃の事実をお伝えしなければなりません。
それは、「あなたは新築住宅に住むことはできない」という事実です!
そもそも「新築住宅」の定義とは何でしょうか?
「新築住宅」とは、住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)の第2条第2項によって、以下のように定義されてます。
「新たに建設された住宅で、まだ人の居住の用に供したことのないもの(建設工事の完了の日から起算して1年を経過したものを除く。)」
…。
つまり、新築住宅とは「竣工1年未満」でかつ「未入居」の住宅に限るということです。
その場合、もしあなたが新築住宅を購入しても、
引き渡しを受けて引っ越し荷物を運び込み、
達成感と幸福感に包まれて祝杯を上げたその瞬間、
まるでシンデレラのかぼちゃの馬車のように、
あなたが夢見た新築住宅は中古住宅に変わるのです!!
言い換えれば新築住宅とは、入居者が暮らしを始めるまでの少しだけの期間に現れる幻のようなものです!!
何を屁理屈言っているのだ、と怒られるかもしれません。
しかし、これから長い年月のローンで人生で一番高いと言われる買い物をしようとしているのですから、
あなたが買おうとしているものは果たして何なのか、一度くらいは冷静になって考えても損はしないと思います。
ここに日本では圧倒的に新築住宅が中古住宅よりも売れている傾向がわかるものがあります。
国土交通省の資料によると、全住宅流通量に占める中古のシェアの割合は、わずか13.5%(2008年)となっています。
他国の事例ではアメリカの90.3%(2009年)やイギリスの85.8%(2009年)となっており、欧米諸国と比較すると極端に少ないのが特徴です。
また同省の住宅市場動向調査(2014年度)で、新築一戸建て(分譲)を購入した人に決めた理由を聞くと、1位は「新築の一軒家の方が気持ち良いから」で74.1%と高水準でした。これと比較検討した住宅の1位も同じく新築一戸建て(分譲)で70.6%となっており、そもそも多くの日本人は中古購入を検討しない傾向がある事がわかりました。
次に新築住宅のメリットとはなんでしょうか?
それは建築物としての性能や機能の話、同様に住み心地や暮らしやすさの話でもないです。
では、中古では得られない、新築でしか手に入らないメリットや価値とは、いったいどのようなものなのでしょうか?
結論から言えば、それは2つあります。
1つ目は、購入時の諸制度上のメリットの話です。
2つ目は、「他の誰も使ったことがない」という未入居の価値の話です。
では、そのメリットについて詳しく見ていきましょう!!
■購入時の諸制度
①購入時の税制制度
住宅を購入する際の諸経費の中には、様々な税金が含まれています。住宅は国民の生活基盤であるので、住宅購入の際にかかる税金については様々な優遇税制が設けられています。しかも新築住宅は中古よりも手厚い優遇措置を設けられています。
詳しくはインターネット等で調べていただくとして、新築と中古で違いがある項目だけを列挙すると、新築には以下の様な優遇があります。
- 固定資産税(固定資産評価額×1.4%)の軽減
新築:戸建ては3年、マンションは5年、建物分の固定資産税が半額
中古:軽減措置はなし
- 登録免許税の軽減
新築:建物分の固定資産評価額×0.15%
中古:建物分の固定資産評価額×0.3%
- 不動産取得税の軽減
新築:建物分の課税標準額(固定資産評価額)から1200万円が控除
中古:築年数によって控除額が減額される
※ただし、以上の中古に対する優遇はすべて築20年以内(マンションなど耐火建築物は築25年以内)、もしくは新耐震基準に適合することを証明できる建物に限られる。耐震性能が確保されていることが証明できない場合は各種の優遇が受けられません。
また実際の購入場面においては、新耐震基準に適合する中古物件に限っての話ですが、必ずしも新築よりも多くの税金がかかるとは限らない場合があります。
②瑕疵担保責任の権利
住宅を購入する際に新築住宅を選ぶもう1つの制度上のメリットは、2000年に施行された住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)に基づき、新築住宅の売主は住宅の主要構造部分の瑕疵について10年間の瑕疵担保責任を負うことです。
販売した事業者が10年間の瑕疵担保責任を義務付けられていることで、購入後の瑕疵に対するリスクヘッジという点では、新築住宅には中古住宅では及ばない長期間の安心というメリットがある。
■未入居であることの価値
多くの人が「新築」であることにこだわる理由は、実は建築物としての新しさというよりも、他人が使ったことがない真っさらな空間にあります。
日本では、建設時はピカピカの新築住宅も、10年、20年の間に一度もリフォームされることなく、建設当時の間取りや仕様のまま汚れてくたびれた状態になっている。
そのため汚れがつきにくい・傷がつきにくいという消費者ニーズに応えたフェイクのフロア材やビニールクロスは使い込まれて味わいが出ることもなく、ただみすぼらしく老朽化している。
またキッチンやバスルームなどの水回りの設備機器は、故障して不具合が出るまでリフォームされることはない。
以上、「新築の知られざる事実と3つのメリット」でした!
新築住宅の購入を検討されている方は是非参考にしていただけたら幸いです♩
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